Jump(1)
090621
20日、レイニー、ゲイリー相次いでやってきて準備完了。夜はネエサンズの初会合が夜中の3時まで続いた。
翌朝予定時間を2時間おくれで、リボンちゃん、スジーに見送られながら出発。道中、ハードオフにてゾーさんを物色しつつ8時間かかって目的地に到着。
信濃川の川筋をキヨシローのお導きでロッカー(六箇入口)から支流に入る。ここ二ツ屋には大穴への入り口と推定される古代池がある。
今日は6月22日、あとちょうどひと月後に皆既日食があり、一瞬の闇の中この古代池ではニライカナイからのトラベラーが目撃されるという噂なのだ。
トニーは”水の泡”ばかりしばらく歌っていたけれど2〜3日前「ビーダラちゃんがあらわれるとすれば完全な皆既日食が見られる7月22日吐火加羅列島の諏訪の瀬だと思う」と言い残して旅立った。
昨年、ゲーリーはすでに誕生の地であるこの二ツ屋の下見を完了している。その時のことらしいのだけれど「見たくない自分の本当の姿の出現に立ち会ってしまった」と彼がわけの分からぬ寝言のような独り言してるのをきいてしまった。
池から這い出たストレンジャーこそ本当の自分だろうに・・jump!・・・とほほ・・
この辺りはそばがうまい。’へぎそば’といいならわされていて、つなぎに海草を使っているという。’ヘギ’は蒸篭状の大きな器をさす。
「この山深い里で海藻?信濃川を遡って海民が入り込んだのかな?」
「つなぎの海藻って布海苔のことらしくて、古来この地方では繊維業が発達してて、織物に使われる布海苔がそばのつなぎに転用されたって説があるらしいよ」
「そば屋だけどどこにはいってもおいしいね。老舗の’小島屋’は皇室献上を歌っていて、ぼくらが一番うまいと思う’由屋’には岡本太郎の写真が飾ってあるのが面白い」
「岡本太郎がはじめて、この地で発掘されていた縄文火焔式土器を美しいといったんだったね」
初めてあるモノに美しさを見つけることは素晴らしい。縄文土器は一見3000年を経て普遍のようだけれど、それを見ている僕たちは風に吹かれるくらいのことで刻々かわってしまっている。
六箇入り口から二ツ屋に向かう道筋に麻畑というバス停が在った。当麻は谷をひとつへだてた支流の上流だが、この地ではアテマと呼び慣わされている。当麻はトウマとも読めるが、もちろんキヨシローのお導きでロッカーから谷を遡ったぼくらの読みはタイマーとなる。当麻はもちろん奈良盆地に鎮座する当麻寺を意味する。
ああ、司馬さんの故郷でもあるけれど、ここは折口信夫の小説「死者の書」の舞台になった二上山の麓のお寺だ。西方浄土の入り口として信仰されてきた。西方浄土を視覚化した当麻曼荼羅は、中将姫という女性が蓮の糸を用い、一夜で織り上げたという伝説がある。
う〜ん、蓮→古代池に植成する。織物→越後チジミ、着たら放せぬモチの良さ(十日町小唄ー越後美人との掛詞)。それからこの地の石は花崗岩で軽く叩いても粉々になる。出雲と同じだ。二上山辺りの石とも酷似していて...このような花崗岩は砂になると砂鉄を産する。もちろん古語のアサは砂鉄を意味する。そして、朝、アサヒはヒガシから昇る。
物部氏と連合する日高見国のナガスネヒコ・・・そしてゲイリー誕生の地、二ツ屋と・・・まぼろしの「あずまの国」に一歩近づいたかも知れない。
奈良と二ツ屋、荒唐無稽にきこえるかも知れないが信濃川の川筋を使えばそれほど遠くはない。
ああ、サイゴに今回レイニーが体得した生活の知恵。安上がりな順番。ビールを飲んでから温泉につかる。


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