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2008年12月26日 (金)

トニーのジョグジャ便り(5)

 ジョグジャを離れて10日になる。ここからは記憶を辿りながら書くことにする。

 この日は吉村ケイン(地唄舞)、JemekSupardi BrotoWijayanto、そして小林嵯峨さんの公演が予定されていた。

 昨夜パープルさんの公演が無事終了したことで、本日よりは完全に旅行者モード突入。「アイロン現地調達できるなんて大名ツア〜」軽口タタキながら、朝一ウッディーさンとともにタマンブダヤ前のスーパーマーケットに、嵯峨さんに頼まれたアイロンを買いにいく。
 「あら、何買ってきたの?」とパープルさん「嵯峨さんがアイロン欲しいって云うもんだから」のんびりした朝の空気に暗雲立ちこめる「ずいぶん嵯峨さんと私と差別してくれるじゃない」しまった!
 実はジョグジャに到着以来パープルさんは衣装の皺が気になって、何度となくぼくにアイロンを調達してほしいといってたのだ。アイロンを現地で購入するなどということには考えも及ばず、現地スタッフにアイロンを何処かから借りてきてほしいと要請したのみで、現地のスタッフも色々忙しいのを傍目に見てたので、何度も繰り返したのむことをせず、結局パープルさんの衣装にはアイロンがかかる事無く公演を終了してしまっていた。

 ウッディーさんを交えて、周りの人がヒキまくる大口論。ともかく衣装に対するなみなみならぬパープルさんの気遣いにはじめて気づかされた。しかし、この口論が後日ボルブドール事件の引き金になったことはまちがいない。

 吉村ケインさんは地唄舞の方で、チャーリーさんはその踊りをずいぶんかってたな〜同行の三味線奏者と着付け役のお二方も個性豊かな面白い人達だった。
 JemekSupardi BrotoWijayantoのパフォーマンスは踊りというより寸劇というもので、何かを風刺していたようだった。

  嵯峨さんは、列島で近頃おこなってるパフォーマンスのスタイルをそのままタマンブダヤにのっけようとした。ステージの最前面にローソクを立てオーラスはローソクの明かりだけで勝負。
 チャーリーさんによればジョグジャの観客は「ド暗転の中で平気でパンフレットを読むことができる」そうだから、彼らの目にはどのようにこの舞台がうつったのだろうか?ぼくはカメラをかまえていたせいもあって、この暗さはちょっと堪え難かった。
 最前面のステージに蝋燭がしつらえられていて、しかもこのローソクの場面は終曲なので、そこまでの場面は必然的に舞台中から奥目を使わざるを得ない。決め所の踊り、舞台最前面で正面を切る踊りができない。スタッフの努力にもかかわらず現在のタマンブダヤでは明かり的に舞台中から奥目はフォローしきれない。舞台全体をおおきく移動しながらのせっかくの踊りがうかびあがってこない。
  フィナーレ、カァッと灯った全開のあかりのの中でサッと手を上げお客に挨拶する姿は流石!と思わせるだけにもったいない。
 石川さんのノイズライブ演奏は好きだけれど、何かひとつ色のある曲があった方がさらに良かったかも知れない。
 後日写真を整理して思ったのは、嵯峨さんの衣装についてだが、アスベスト館特有ごった煮的衣装を一場面くらい使ってほしかったな。

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